あこがれの北アルプス 今度は白馬岳へ シリーズII sanpo

<大雪渓にこだまする「ラクッー!!」の大声>
前回、大雪渓に入った所までご報告していた。大雪渓に入った途端、ガスが出始め、ちょっと嫌な気分。それでも、時折晴れ間も見えると気分も緩む。
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大雪渓を黙々と登る登山客 5462.jpg

大雪渓ももうすぐ終わりだ。大雪渓の中央にはベンガラで道標が描かれている。最後は渓谷中央から右手の山斜面に上がれば雪渓から抜けられる。「ああ、何もなかってよかった。」とほっとしていると、右手斜面から「ラクッー!!」の声。右手斜面を見ると、左手斜面の杓子岳の方を指差している。杓子岳の方を見ると、落石だ。数10cmくらいの石がごろごろ落ちて来る。

やがて、その声がどんどん大きくなり、大雪渓中にこだまする。恐怖心をあおるにはその声だけで十分だったが、杓子岳を見ると、今度は数m級の巨岩が何とまっすぐ自分の方向めがけ、スゴい速度で落ちて来る。転げそうになりながら、死にものぐるいで走った。まるで、インディジョーンズ・シリーズ1の巨岩に追いかけられたシーンそっくりの場面だ。違いは、あれは映画。こちらは現実。
斜面の安全な場所まで(実は、安全な場所など何処にもなかったのだが)たどり着くと、しばらくへたってしまった。数分後にようやく撮った1枚がこれ。転げそうになりながら走ったので、レンズに雪がかぶったらしい。写真をクリックすると大きくなる。画面右上の透明な四角(薄い赤色でシャドーをつけた)の中の巨岩が落ちてきたと思われる巨岩。
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大雪渓を抜けてへたりこんだ後に撮影した写真 5497.jpg

<Moreボタンを押してごゆっくり>
注:
1.各画像をクリックすると、拡大画像が見れます。
2.キャノンのイメージゲイトウェイは、シリーズ最終回アップ後に公開します。
3.撮影日は、8月7日です。



この落石、けっこう多くの方が目撃されており、横浜から見えたOさん、Nさん(後ほど登場)とも、この話で盛り上がった。宿舎でもすごい話題になっていた。
帰宅後にネットを調べてみると、7月にも死亡事故が起きている。ここ数年は、毎年死亡事故が続いている。落石がこんなに怖い物だとは知らなかった。
撮影した写真を改めて検証してみた。
大雪渓に落ちていた小さな石にこんな注意書きがつけてあった。僕は、落石はこのくらいの大きさかと安心してしまった。大きな間違いだった。
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小さな石につけられた落石注意の看板 5477.jpg

撮影した時は気に留めなかったが、改めて写真を見ると大雪渓のど真ん中に1mくらいの岩も転がっている。こんな岩が落ちてきたらひとたまりもない。
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大雪渓のど真ん中に転がっている大きな岩 5464.jpg

これほど事故が多いのなら大雪渓の閉鎖も考えるべきと思う。ネットで調べてみると、白馬村は大きな落盤でも無い限り、大雪渓は閉鎖するつもりはないようだ。岩にあたって死んだ方は運が悪かったか、自分の注意不足、あるいは危険を自分で予測してなかったことが悪いらしい。僕は、今回で大雪渓の危険性を十分理解したので、今後、白馬の大雪渓を通るのはやめにした。大雪渓を登りたい方は、落石による死亡の可能性も承知の上で登られるように。

<お花三昧>
さて、恐怖心も遠ざかり、花を撮影する余裕も出てきた。唐松岳ですでに撮影したお花は割愛する。fumifumiさんのブログでは、八方尾根の、葉っぱが赤紫色のミヤマクワガタが掲載されていたが、残念ながら八方尾根でもここ白馬岳でもきづかなかった。
ミヤマトリカブトは、残念ながらレンズの届く範囲内ではまだ蕾だった。ちょうど今頃満開だろうなあ。
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ミヤマトリカブトの蕾 5538.jpg

ミヤマダイモンジソウもあちこちで咲いていた。
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ミヤマダイモンジソウ 5553.jpg

期待していたミヤマオダマキも咲いていた。ラッキー。
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ミヤマオダマキ 5601.jpg

この辺りで。魚眼レンズで撮影していると、ほぼ同年代か僕よりシニアと思われるOさんとNさんに声をかけられた。お話をお聞きすると、横浜から来られたとの由。メルアドを交換してお分かれした。Nさんには撮影した写真も拝見させて頂いた。ありがとうございました。

白馬山荘も見えてきたので、ゆっくり花を撮影することにした。
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ハクサンイチゲを後ろから 5651.jpg

唐松岳ではまだ咲いてなかったウルップソウも見ることができた。
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ウルップソウ 5664.jpg

トウヤクリンドウは、蕾の物が多かったが、数輪咲いていた。
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トウヤクリンドウ 5769.jpg

ミヤマアケボノソウ、シックでいい感じだ。
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ミヤマアケボノソウ 5770.jpg

誰も来なさそうな所に、エーデルワイスそっくりのミネウスユキソウ。独り占めしたい気分と、皆に見てほしい気分と、何だか複雑だ。
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ミネウスユキソウ 5776.jpg
こっちは、葉っぱが花弁のように見える。
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ミネウスユキソウ 5781.jpg
さらにアップで。
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ミネウスユキソウ 5784.jpg

こちらは、丸岳だろうか。
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丸岳 5765.jpg

さあて、山頂は目の前だ。
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山頂はすぐそこ 5759.jpg

<コーヒーブレイク>
少し早いが、空には大きな積乱雲が発達してきた。いつ降り出すかわからない。この日のハイキングはこれくらいにして食堂でカレーと生ビールを頂いた。うまかったぁ。
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発達する積乱雲 5785.jpg

いよいよ、次回は本シリーズのクライマックスへ。乞う、ご期待!
by bjynp | 2010-08-21 23:15 | 風景野 | Comments(10)
Commented by deepseasons at 2010-08-22 00:57
こんばんは~。
高山植物は過酷な環境の中で咲くから、どれもこんなに
可憐なのでしょうね。
今回のシリーズも堪能させていただいております。
Commented by bjynp at 2010-08-22 15:38
Deepseasonsさん、こんにちは
高山植物もたまにはいいでしょ。今回期待していたミヤマオダマキ見れて良かったです。ミネウスユキソウ、とびっきり綺麗な株を見つけて嬉しくなりました。
アッキーマッキー
Commented by lazyMiki at 2010-08-22 20:54 x
すごーい。
すいません、後半のお花の美しさより、前半の迫力の落石の方に注意が向いてしまいます。
誰も怪我しなかったから言っちゃいますけど、スリリングだー。
でも、こうして文字で読むのはわくわくしますけど、絶対その場にはいたくないです。
白馬って、なんかスキー場のイメージがあってさほどのことはないのかと思ってましたが、実はスゴいとこなんですね。
Commented by アッキーマッキー at 2010-08-22 22:51 x
lazyMikiさん、こんにちは
小さな落石は日常茶飯事のようですが、この落石は結構大きかったようです。山荘でも話題になりましたよ。死傷者が出なくて何よりでした。
富士山でも何度か怖い目に遭ってます。秋に夕方に宝永火口の尾根を歩いていて突風が吹いて吹き飛ばされそうになりました。その時は、立っていられず、思わずしゃがみ込みました。当日、1名の方が飛ばされて救急車で運ばれてます。
夏の終わりのある日、またまた富士山を下山途中、宝永火口の辺りで雷雨が下から上ってきました。あの辺り、どこにも隠れる所がなく、怖かったぁ。当日、1名の方が雷に打たれて亡くなられました。山ってホント、怖いですね。でも、やめられない(笑)。
Commented by fumifumi at 2010-08-23 02:32 x
大迫力で迫ってくるスリリングな緊張感、まるで映画のワンシーンのよう~
ご無事でなによりでした。
あんな巨岩がと思うとぞっとします。
帰りも同じルートなんですか?

ミヤマオダマキ、ミネウスユキソウが見れて良かったですね。
Commented by アッキーマッキー at 2010-08-23 06:22 x
fumifumiさん、こんにちは
はい。無事で良かったです。
帰りは山頂から八方大池〜栂池に出ました。大池からの岩越えは、なかなか面白かったんですが、雨で岩が滑ってちょっと大変でした。
帰りのコースは、急いでいたので、花は殆ど撮影してませんが、雷鳥さんに出会えて良かったです。
次回は、夕焼け、朝焼け、虹などの自然現象をメインにお届けします。ピンクのお花も。
Commented by はなねこ at 2010-08-26 21:47 x
アッキーマッキーさん、こんばんは。
ずいぶんと大きな岩が落ちてきたんですね。
杓子のあの斜面は、見るからに危なそうですものね。
私もあの雪渓は、もう登らないつもり
ご無事で何よりでした。

ミヤマアケボノソウ、やはり美しいですね♪
そして、なんてきれいなミネウスユキソウでしょう。
こんなにきれいな個体に出会ったことありません。
同じ花でも、厳しい高山では懸命に咲こうとするからでしょうか。
Commented by bjynp at 2010-08-26 22:49
はなねこさん、こんにちは
ホント、命からがらでした。僕もここの大雪渓はもうやめにします。来年は、また唐松岳に登ろうかな?

このミネウスユキソウ、きれいでしょ。でもなんででしょうね。誰も来ないような秘密の場所で見つけたんですよ。
Commented by happy__bear at 2010-09-01 20:05
こんばんは~アキーマッキーさん。
おそろしい目にあわれたのですね。ご無事でなによりです。\(*^▽^*)/ でもでも、気を付けて下さいね(*_ _)人  なにかある時はほんと一瞬だとおもいますのでご無理なさいませんように。。。

貴重な数々の高山植物、ありがたく拝見しました。私はやっぱりウスユキソウが好きですね。オダマキは下界でも園芸品種で見る事が出来ますが、山の上に咲くのとでは違っているのでしょうね。
Commented by アッキーマッキー at 2010-09-02 23:27 x
happy bearさん、こんにちは
はい、めっちゃ怖かった。やっぱり命の危険を感じる時は怖いですねぇ。ホント、プロのガイドさんでも滑落死されているので、気をつけます。今年は多分高山には登らないかも。お気楽な中低山をハイクがちょうど良いです。

ウスユキソウ、良かったでしょ。僕も今回のミネウスユキソウはめっちゃ気に入ってます。8月に三ツ峠でも違う種類のウスユキソウが咲いてました。フランス人の夫婦がいて、ウスユキソウはエーデルワイスの仲間だと教えてあげたら、喜んで写真を撮ってました(笑)。


ネイチャー(花、風景、昆虫など)の写真、エッセイを載せてます。春はスミレ追いかけてます。アップルがサービスを中止してオリジナルサイトNature Worldを更新できなくなったので、こちらに隠れ野、開きました。


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