な〜んちゃって白馬岳のはずが・・・ 其の弌 sanpo

注意!本コースは危険のため、おすすめしません

猿倉から
猿倉まで、新・わしらは凸凹花見隊で出かけたが、僕だけ大雪渓を登って行くため、一人先を急いだ。
この日は、まだ見ぬスミレを探しにでかけたのだ。そのスミレは大雪渓の向こうにあるはずだ。
それでも、青空のきれいな白馬連峰を目の前にすると、自然にシャッターを切ってしまう。
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水たまりに映り込んだ山と青空。
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木陰にはキヌガサソウがきれいに咲いていた。
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6月の最終日、大雪渓は白馬尻よりもはるか下方まで続いていた。ここまではアイゼンもつけずに。
1時間強で白馬尻に到着。
いよいよ、あのスミレを探しに行くのだ。期待に胸を膨らませて、アイゼンをつけ、いざ出発!
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<Moreボタンを押してごゆっくり>
注:
1.撮影日は、2013年6月30日
2.撮影場所は白馬岳。
3.撮影カメラは、Eos60D、Eos5D MARKII。レンズはCanon マクロ100mm f2.8、Fisheye 15mm f2.8、Sigma マクロ50mm f2.8、Tokina 16-28mm f2.8。
5.野山の花は自然の中で楽しみましょう!持ち帰りはやめましょう。撮影時には、足下のお花を踏まないように注意しましょう。自戒も込めて
自然・生物



クレパスが目の前に立ち塞がった!
と、いきなりクレパスのおでまし。最初のクレパスは可愛いものだったが、それでも落ちたら怪我だけではすまんだろう。
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数年前に8月初旬にここを登った際、大雪渓は殆ど雲の中だったが、今回は比較的優しい雲。むちゃくちゃ寒くもなかった。
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晴れて来ると、壮大な景色も楽しめる。落石も時折あったが、以前の時のように生命に危険を感じるものはなかった。ところが、問屋はそうはおろさなかった。
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10個目のクレパスを渡ろうとして、足がすくんでしまった。なにしろ、幅が広い!底が真っ暗で見えない。恐らく数十mの深さがあるだろう。見てると、吸い込まれそうな気分になる。
おまけに、荷物はカメラ2台、レンズ4本、小三脚を含むチョー重い装備で足も疲れてきた。斜面で滑りやすく、落ちたら一巻の終わりだ!
「もうやめよう。どうせ、今日登っても咲いてないかもしれないし・・・」言い訳を考えて引き返そうとして下方を見やると、「ああ、こんなに登ってきたんだ!」長距離登ってきたことに感動。ネット情報では、大雪渓は3.6kmあるらしい。
ちょっと勇気が湧いてきた。勇気を振り絞って、まずはストックを向こうに突き刺し、片足を「えい!」とまたぎ、クレパスの周りが崩れないことを祈りながらもう片方の足を一気にのばした。
「渡れたー!」いやー、ホント、びびりました。でも、足が長くて良かった・・・(コホン、嘘です!)

大雪渓の向こうは、秘密の花園だった
大雪渓を渡ると、そこには秘密の花園が。
ハクサンイチゲは杓子岳を向き、風に揺られていた。高速シャッターでなんとか撮影OK!
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こんなにいっぱい咲いてる所も。
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念願のスミレは・・・
なかなか見つからなかったが、スミレらしきものが視界に入った。
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「側弁に毛が生えてる!間違いない。あのスミレだ!」
予想以上に、可憐だ!
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多くの花では唇弁が白かったが、一部の花では唇弁も紫色のものもあった。
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あるいは花弁全部がほぼ白に近いものもあった。
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葉っぱは巻き込み型で、心形。裏はかすかに紫色を帯びていた。
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各部をまとめてみた。距の裏側はエゾノタチツボの仲間と同様、筋が入っていた。
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エピローグ
念願のスミレを見れて良かった。決死の覚悟で登った甲斐があった。
でも、最初に書いたように、このコースは大変危険で、毎年1名以上の方が、落石、クレパスへの転落、地盤の崩落で亡くなっている。僕自身、数年前には大規模な落石で死ぬかと思ったくらいで、もう二度とここには来ないつもりだった。
すみれ好きの皆様へ
このスミレは北海道に行けばいっぱい見れます。また、最近では次々に自生地も見つかり、白馬周辺の山、東北の山々でも見つかっています。この花を見るためにこのコースを取ることはお勧めしません。

次回は、高山植物と白馬尻の周辺のお花をお届けする予定。お楽しみに。
by bjynp | 2013-07-03 07:35 | スミレ野 | Comments(14)
Commented by yamabousi-28 at 2013-07-03 19:07
う~ん、ハクサンイチゲとエゾノタチツボスミレ見たかったなあ。
足が短いからクレパスは渡れない、体力がないから雪渓は登れない、やっぱり無理か。
午前中は青空、靄、雪山、最高でしたね。
Commented by bjynp at 2013-07-03 20:08
やまぼうしさん、こんばんわ♪
大雪渓の向こうは、秘園の花園でしたよ。お裾分けできたでしょうか?
ハクサンイチゲ以外の高山植物は次回に登場の予定です。
あ、スミレはエゾノタチツボじゃないですよ。
ホント、景色の最高でしたね。また行きましょう!
アッキーマッキー
Commented by てばまる at 2013-07-03 23:02 x
来週末行きますが、小屋の予約が取れた日の関係で栂池から、大雪渓を下るルートになっていますが、クレパスだらけですか? ちょっと怖いですね・・・ 赤いルートと竹ポール沿いに進んでもクレパスありでしょうか? 
あまりにも危険ならルート変更もやむなしですね。当日の状況と天候で判断するしかなさそうです。

そのスミレは雪渓外のようなのでとりあえずそれだけは見に下りたいです(^-^;)
Commented by bjynp at 2013-07-03 23:29
てばまるさん、こんばんわ♪
全部で11個クレパスがありました。上に行けば行くほど怖いクレパスでした。大雪渓は下りの方が危ないです。栂池から登るのであれば、白馬山荘か山頂小屋で宿泊し、そこから大雪渓に辿り着くまでの間で探し、同じルートで帰るのが一番安全ですね。あるいは、往きに大雪渓を用心して渡り、下りは別コースにしたほうが良いです。
僕もクレパスの切れ目がないかずっとたどってみましたが、怖かったクレパスは山の斜面まで続いてました。山の斜面との境目では雪が薄く、特に登りの場合、雪渓の右側では雪の下に川が流れていますので、崩落の危険性があります。大雪渓の中央付近の赤線に従って登るのがベストです。くれぐれもお気をつけて下さい。
アッキーマッキー
Commented by arak_okano at 2013-07-04 07:55
アラックの想像の遥かに上を行く厳しい世界にチャレンジ、そして見事な作品にバグースです。アラックは庭とダイビングだけです。
Commented by はなねこ at 2013-07-04 21:21 x
アッキーマッキーさん
スミレのために、危険を冒して登られたのですね。
ご無事でよかったです。脚が長いおかげですね。(^^)
我が家はず~ッと前に、もっと小さくなった雪渓を登りましたが
杓子のあの山肌を見た夫から、禁止ルートにされてしまいました。
涼しいし、お花がいっぱいのいい場所なんですけどね。
アポイタチツボスミレは、ふっくらとして可愛いですね。
Commented by nonohanai2 at 2013-07-04 21:35
アッキーマッキーさん  ため息交じりで拝見しております。
わ~すごい、私も行って見たいなぁ。
憧れはありますが、見たいスミレですが、軟弱者は北海道で・・・少しでも楽をして、見ようと思っています。
Commented by bjynp at 2013-07-04 22:48
はなねこさん、こんばんわ♪
今年はタチツボを極める第一弾の年でしたので、どうしても見ておきたかったんです。今回は用意周到に現地から情報を収集し、ぎりぎりまで中止か決行か迷いました。脚が長かったらもっと楽だったんでしょうが笑)
杓子の落石はシャレにならないです。僕もこのコースは二度と登るまいと心に決めてたはずですが、あのスミレ見たさに翻意しました。
アポイではないけど、お仲間ですね。ツートンなのがとてもキュートでいいです。スミレのふっくら顔は大好きです。
アッキーマッキー
Commented by bjynp at 2013-07-04 22:51
sakuraさん、こんばんわ♪
こちらこそ羨ましい限りです。北海道なんてなかなか行けませんよ。
でも、本州のスミレを一通り見終えたら、その次は北海道遠征しかないですね!いつのことになるやら。
アッキーマッキー
Commented by bjynp at 2013-07-05 06:35
あれ、arakさん、ごめんなさい。
お返事したつもりだったんですが、忘れていたようです。
アラックさんのようにディープな海底はあこがれですよ。
アッキーマッキー
Commented by deepseasons at 2013-07-05 22:18
こんばんは~
今日は特に蒸し暑かったので、画面を見ていてひんやりとした空気が
伝わってきました。 水溜りに映った雪山、そしてハクサンイチゲと杓子
岳の写真が印象的です。
Commented by bjynp at 2013-07-07 06:55
deepseasonsさん、おはようございます♪
一昨日夜中から尾瀬にでかけており、お返事が遅くなってごめんなさい。
今朝はホント暑かった、いや熱かったですね。こういうときは確かに高山に登ると気持ち良いです。
写真のコメントもありがとうございます。ハクサンイチゲの写真は今ひとつ満足できてないので再チャレンジの予定です。
アッキ―マッキ―
Commented by fu-co at 2013-09-20 16:57 x
アッキーマッキーさん、白馬岳のアイヌタチツボスミレ、無事に出会うことができて羨ましいです。
すごい豊作だったのですね~フレッシュで本当に綺麗です。、
私も2010年の白馬岳で偶然に見つけましたが、わずかに一花だけでした。
このスミレを目当てに登って、見事にゲットされるとは流石ですね^^

クレバスに落ちなくて良かったです。

Commented by bjynp at 2013-09-21 08:56
fu-coさん、おはようございます♪
僕も2010年に登りましたが、あの時は落石の恐怖で、蕪平の辺りでは撮影できませんでした。もっとも、8月でしたし、アイヌタチツボも認識できてなかったんですが汗)
狙いに行ってみつけるよりも、偶然見つけたfu-coさんのほうがすごい!と思いますよ。
ホント、あまり行きたくないコースです。
アッキーマッキー


ネイチャー(花、風景、昆虫など)の写真、エッセイを載せてます。春はスミレ追いかけてます。アップルがサービスを中止してオリジナルサイトNature Worldを更新できなくなったので、こちらに隠れ野、開きました。


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