湿地に咲くスミレの比較 其の弌

プロローグ
湿地に咲くスミレを何種類か見てきたので、よく似た同士のスミレを2回に分けて比較してみることにした。

クリンソウの咲く湿地
ここは標高約1,200m。クリンソウが孤高を誇るように咲いていた。
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注:
1.撮影日は6月14日、5月1日
2.撮影場所:愛知県
3. 野山の花は自然の中で楽しみましょう!持ち帰りはやめましょう。撮影時には、足下のお花を踏まないように注意しましょう。自戒も込めて。
自然・生物
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アギスミレ
アギスミレが直立する様は、さっきのクリンソウにも負けないくらい?
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こっちは、ふらつき始めた株。
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そして、こっちはとうとう木道の上に倒れ込んでしまったアギスミレ。アギスミレは夏になると、いずれこうなってってしまうんだろうね。
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ヒメアギスミレとの比較
ここの湿地、日当りの良い湿地ではアギスミレが、日陰の湿地ではヒメアギスミレが咲いていた。
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ちょっと比較をしてみよう。こっちがアギスミレ。一番わかりやすいのは、日当りの良い場所に、すくっと立ち上がって咲いていたら、アギの可能性が高い。葉っぱもすこし照りがあるように見えた。
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ヒメアギの花柄は立ち上がらず、茎が地面を這うようにして伸び、途中で根を出している。
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あれ?
ところが、日当りのよい木道の割れ目に地面を這うコロニーが。あれ?ヒメアギスミレとアギスミレの中間的な性質。日なたに生えてしまったヒメアギスミレ?でも、葉っぱに照りが入ってるし、???
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その他の花
またまた「あれ?」である。
ナント、アケボノソウが咲いていた。どうも体内時計がくるってしまっているようだ。
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そして、こちらは林縁でまさにこれから咲こうかというクモキリソウ。1週間早かったかな?
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ホタル
林縁の湿地の木道に飛んできたのが、これ。死んでるようにみえるが、実は死んでるフリ。
ムネクリイロボタルだろうか?
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エピローグ
アギスミレとヒメアギスミレ。日なた/日陰で咲いているか?花茎がすくっと立っているか/地面を這っているか、茎の途中から根が出ているか、葉っぱに照りがある/なしでほぼ両者は区別できると思われるが、ひあたりのよい木道の上に咲いていたのはどうも両者の性質をもっているようにみえた。まだまだ修行が足りません。
次回は、湿地のスミレ(2)もしくは今頃の蘭科の花をレポする予定。お楽しみに。
by bjynp | 2014-06-19 06:34 | スミレ野 | Comments(9)
Commented by やえやますみれ at 2014-06-19 08:19 x
アギスミレの写真で上から4枚目の遠目から沢山株が映っている写真はアギスミレの日陰型じゃないかと思っています。少なくともヒメアギは、、こんな葉にならないです。。典型的なアギがある日向からどれくらい離れていますか??アギとヒメアギは微妙な環境差ですみ分けていますので当然雑種由来の中間型がタチツボ同様出ることがあります。また多少日陰である場所にアギが進出していても不思議ではないですが臨機応変に形を変えていることがあるようです。アギでも倒伏すれば節から根が(晩秋に見ている)出ます。ただ上から4枚目の写真はやはり現段階ではヒメアギとはいいがたい。。
Commented by bjynp at 2014-06-19 21:28
やえやますみれさん、こんばんわ♪ご指摘ありがとうございます。
日当りの良い湿地と樹林帯の林床の日陰の湿地は数メートルしか離れてません。林縁の日陰には、明らかにアギと思われる株もありました。写真の地面を這っている場所ではアギとヒメアギが混ざっているかもしれません。
(文字数が多過ぎたようなので、コメント、次に続きます)
アッキーマッキー
Commented by bjynp at 2014-06-19 21:28
ヒメアギとアギについては、僕は数少ない経験しかありませんので、やえやまさんの言われる通りかもしれませんが、葉っぱについては形はあまり気にせず、葉っぱの厚さ・照りの有無を鑑別の指標にしてました。アギとヒメアギについてはまだまだ勉強不足なので、継続してフォローしてみるつもりです。
アギが倒れたら根も生える:僕も昨年県内にある日当りのよい別の湿地のはしっこで、節から根っこの生えたアギスミレを見つけ、あれ???と思いました。こうなると、アギとヒメアギの形質は環境によって変わることのない遺伝子によって決定されているのではなく、環境によって変化しうる、遺伝子の発現をコントロールしているエピジェネ修飾の有無が決定しているのではないか、つまり持っている遺伝子自体は同じと考えた方が理屈に合うのではないかと昨年来考えています。
先にも申しましたが、アギとヒメアギについてはまだまだ経験が浅いので、今後修行を積みたいと思ってます。今後ともご指導のほど、よろしくお願いします。
アッキーマッキー
Commented by kwc_photo at 2014-06-20 00:12
おお、こちらにもクリンソウが。
京都でもクリンソウが咲くお寺があって、見に行ってきました。
可愛らしい花ですよね~。
アギスミレ、ヒメアギスミレ・・・区別ができない私は、ここでしっかり
勉強させていただいてます(^-^)
Commented by やえやますみれ at 2014-06-20 15:32 x
こんにちは。一応アギスミレとヒメアギスミレを栽培しますと形が変わることはありません。アギスミレの種子からはアギスミレが生まれます
しかしですよ、、典型的な環境から外れた場所に生育して何代も積み重ねれば、アギでもその環境に適応した「外れ型、変異型」になるのではないでしょうか。日陰の場所に生えているのはおそらく今日昨日からというレベルの問題ではないでしょうし。
Commented by やえやますみれ at 2014-06-20 15:39 x
さっきの続きになります。アギもヒメアギもニョイから進化し微妙な環境差に適応するために分かれた型だと思います。なのでアギ、ヒメアギは遺伝子的にはものすごく近いということは言えると思います。
今後の問題ですが典型的な環境に生える典型品は区別できますが典型外の環境に進出した型の取り扱いです。当然アギやヒメアギにも個体変異があって然るべきです。
と言う事は、環境差で変形は起こりうる、が、それは1年2年単位のことではなく100年単位のことかもしれない。。ということかな~と考えています。とりあえず区別はできるけれど典型外環境に生える典型外の個体群の取り扱いですね。。実は最近研究を始めたんです
ヒメアギでも立ち上がるのがあります~
Commented by bjynp at 2014-06-20 18:27
katsuさん、こんにちわ(*^_^*)
はい、そちらのお寺のブログも拝見しました。あそこのお寺、奥まで入ったことがなかったので、全然知りませんでした。
もしかしたら、そこの境内にヒメアギもあるかもしれません(^^;;
アッキーマッキー
Commented by bjynp at 2014-06-20 19:10
やえやまさん、ありがとうございました。おっしゃる通りです。遺伝子のプロモ-タ領域のメチル化・脱メチル化、遺伝子を取り巻くヒストンのアセチル化・脱アセチル化のエピジェネティック修飾はそう簡単には起こらないです。同じ環境で何百年もかかるイメージではなく、種々の条件が揃った時に変わってしまうのでしょう。面白いのは、一旦変わってしまったエピジェネティック修飾はなかなか変わりないとされてます。葉っぱの斑はエピジェネティック修飾の典型例ですね。
Commented by bjynp at 2014-06-20 19:16
一部ヒメアギの特性を発現したアギスミレ、アギスミレの特性を発現したヒメアギスミレ、遺伝子の変異というよりもエピジェネティック修飾の変化の場合の方が恐らく多いのだと思います。
いずれにしても、この2種が同じ場所で見れそうなことは大変興味深いし、継続して観察します。
今後ともよろしくご教示のほど、よろしくお願いします。
アッキーマッキー


ネイチャー(花、風景、昆虫など)の写真、エッセイを載せてます。春はスミレ追いかけてます。アップルがサービスを中止してオリジナルサイトNature Worldを更新できなくなったので、こちらに隠れ野、開きました。


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